しぇりの素

朝焼けは心を準備する時間
/ 提供：マイスピ


2011年、最初の月が始まっています。"最初"ということで1日の始まりの象徴、朝焼けの写真をご紹介します。撮影した場所はミクロネシア連邦のチューク諸島です。
ここで紹介している写真はすべて同じような場所から撮ったもので、違いと言えば2009年に撮ったものと2010年に撮ったものといった年月の違いだけでしょうか。
しかし同じ場所で撮ってもこれだけ色の出方に違いがあると、まるで別の場所みたいに感じます。だから毎朝でも撮っていたい気持ちにもなります。


写真のことを少し説明しますと、これらの写真は黒と碧と橙という3色でしか構成されていないのに、実に豊かな色合いを見せてくれています。

色ばかりなく、そこにある自然の造形物、たとえば今にもスコールでもおこりそうな雲、奥にある島、ヤシの木、そしてガラスのような水面とすべてが揃ってこそこのような美しさが出ているのでしょうね。

だから橙色と言っても空の橙色と水面の橙色とでは微妙に違いも見られます。

ところで朝陽や朝焼けを見るとなぜかいつも身の引き締まる思いになりませんか？　私はなります。やはり1日の始まりにこれだけ素晴らしい自然の現象を見せられるとイヤでも気合いが入るものです。

徐々に空は明るくなり、徐々に周囲の気温もあがっていく。この"徐々に"という時間軸に身を置くと私自身も徐々に引き締まります。

なので朝焼けの間は心にとってもその日を大切に過ごすための準備時間だと思っています。

そして決して初日の出ではなくても、朝焼けを見ると思わず何か願い事をしたくなりませんか？

「今日1日、楽しくいられますように」「今日もうまくいきますように」という風にです。私自身いつもそうしております。

朝陽や朝焼けを見るとこれから起こる素晴らしい出来事に思わず感謝してしまいます。これから起こるであろう......そうです、まだ起こっていなくても、これだけ綺麗な朝焼けを見られれば、その日は必ず良いことが起こるに決まっています。

私の家から見る感動の朝焼けは『薄薔薇色に染まる雪の伊吹山』！
自然の持つ力は偉大だと感じる瞬間です。